教育雑記帳

2013年早生まれ男子のママ。英語教育、理数教育、親の観点から読むビジネス書についてゆるく書いています。

子どもの妄想は続くよ、どこまでも♪

 息子は毎日、自由帳に「ロボット図鑑」なるものを、一生懸命描いている。後から後から、とめどなくアイディアが浮かぶようで、「うわー、頭が爆発するくらい出てくる〜!」と言いながら、楽しそうに没頭して鉛筆を走らせている。1週間でB5サイズのノート、140ページもの分量になる。家だけでなく、学校の休み時間中も、時間さえあれば描いているらしい(コロナがまだ心配される中、学校では児童の「密」を防ぐために運動場で遊ぶ機会が大幅に制限されていて、教室で過ごす時間が多いのだ)。

 本人は自分の作品を”ロボット設計図”と言っているが、あれこれ自由に妄想して描いている絵である。中身は「ドラえもんひみつ道具」や「かいけつゾロリの工作物」に大いに影響をされたようなものばかり。ノートの初めの方は、ロボットらしき物体の絵と、サイズ&重量、機能などの説明が書き込まれているが、途中から「おたすけだんご(=砂入り・納豆入り・泥入りの団子3兄弟)」とか。もはやロボットではない。さらに「あせっかき(機)」とか。もはやギャグ漫画でしかない。”センサー”やら”チップ”など、恐らくドラえもん漫画などで仕入れた言葉も散りばめられていて、微笑ましい。が、これを元に実際に動くロボットを作りたいらしい。「設計図を描いたんだから、ママ、作れるでしょう?」と言われた。

 本人の楽しそうな説明をひと通り聞いた後で、一応、まじめに設計図ってどんなものか、動くためには仕掛けが必要であること(センサーとかチップなどの部品だけでなく、動きを命令するプログラムも必要)も軽く話してみたが、当然、よく理解はできない。そこで、子どもでも楽しめる最新のロボット書籍『未来を変えるロボット図鑑』を一緒に読んでみた。

 

 

 こちらの本、全ページフルカラーで、ビジュアル構成がとても綺麗。家庭用から産業用まで世界の最新ロボット36体を詳しく解説している(小さなコラム掲載のものを含めると総勢100体のロボットが登場)。説明は簡潔で漢字にはふりがながついているが、専門用語が使われているため、小学高学年以降が対象と思われる。しかし、大人が読んでも十分に楽しめる良書。2019年9月発売なので、恐らく子どもが読めるものとしては最新の本だと思う。ロボットに興味ある親子には、ぜひお勧めしたい。

 小学2年生の息子には少し難しいかと思い、一緒に読んでみたが、理解があやふやであっても、目を輝かせてページをめくっていた。そのうち、詳細解説のある36体のロボットのうち、日本のロボットはパロのみであることに気づいた息子は悔しがり、「よぉ〜し、自分が将来、すごいロボットを開発して本に載せてもらうぞ!!」と息巻いていた。この年齢でも、すでに愛国心というか、他国への対抗意識みたいなものがあるのだな、と笑ってしまった。



ようやく小学校が通常モードに!コロナ休校で考えたこと

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 息子は小学2年生。首都圏にあるこちらの小学校は、ようやく、ようやく、今週から通常モードでの学校が再開しましたー!!やっとーー!でも、学校再開で思わぬ事態に。息子が「授業がつまらなさすぎて時間の無駄」と言い、登校渋りの気配を見せ始めたのです。。。

 

 思い返せば、1年生の修了間際、2020年2月27日の夕方、急遽安倍首相が全国の小中高校と特別支援学校に対して週明け3月2日から春休みまでの一斉休校を要請したことから始まった、長い長い休校期間。途中、1年生の修了式と2年生の始業式には登校したものの、3月〜5月のほぼ3ヶ月間が休校になった前代未聞の事態。うちの1000人超のマンモス校は、6月いっぱいは三密を避けるための分散登校が続いていました。低学年は隔日登校の正午過ぎ下校。給食こそ、6月第二週から始まったものの、仕事を持つ親にとっては、なかなかハードなスケジュールでした。

 休校期間中は、家庭学習を進めるように、と学校から課題を渡されました。分量だけを見ると、おそらく通常の授業+宿題分よりも少なかったのだろうけれど、低学年の子どもの場合、親がつきっきりで教える必要もあり、なかなか苦労したものです(親が教えるには難しい高学年以降や中高生も、また大変だったろうと推察されます)。

 計算ドリルや漢字ドリルであれば、ある程度本人に任せて、親は機械的に数字の答え合わせや、書き順チェックをすれば済みます。しかし、たとえば、国語の課題を読み込み、意見や感想を書く問題については、なぜそのように考えたのか、子どもと話し合いながら思考経路を辿っていかなければなりません。それが、意外と難しい!やっぱり、教師ってすごいな〜と感心してみたり。家庭で教えろって言われても、家庭環境や学年などによっては対応できないよね〜、と率直に思いました。

 その一方で、算数好きの息子は学校の授業では物足りず、本人の気持ちの赴くままに無学年制のオンライン算数講座を1年生の3学期(今年1月)から受講していました。それで、休校期間中は自分の好きなタイミングで好きな勉強ができることを大変喜んでいました。

 

 我が家では、もともと、「お勉強」と意識することなく、子ども本人の好奇心や興味を観察しながら、自然に学びにつながる導きをしたいな、と考えていました。なので、算数についても、「親が子どもに先取り学習をさせる」のではなく、本人からの要望に応える形で、結果的に先取り学習を進めてしまっている、という状況です。その結果が、学校再開してからの「授業がつまらなすぎて時間の無駄」発言。。。かといって、無理に「学びたい」という子どもの気持ちを押さえ込みたくない。

 今回のコロナ休校をきっかけに、学年度の9月開始是非について、文科省などで議論されていましたが、公立学校での習熟度別クラス分けについても、もっと広く議論し実施されないものか、と気持ちがモヤモヤします。習熟度別クラス分けが、一部の学校で導入されていることや、その成果についての議論があること、そもそも学力で差異化することへの反発なども、見聞きして知ってはいます。しかし、成長著しく貴重な学童期だからこそ、本人の純粋な好奇心や学びたい欲望にブレーキをかけることなく、先に進ませてあげることが大変重要だと思います。そして、その一つの解決策は、やはり学校での習熟度別クラス分けだと考えるのです。

育児に行き詰まったら読みたい〜『子どもが幸せになることば』(0歳〜中学生)

『子どもが幸せになることば』
田中茂樹 (ダイヤモンド社) 2019/2/28
 
<総評> ★★★★★
育児で行き詰まっている、という親にこそ、読んで欲しい本!!
類書はたくさんあるけれど、最も納得感のあった本のうちの1冊。
対象年齢は0歳〜中学生くらいまで。
今後も、行き詰まったら手に取りたい。
 
著者は、医師であり臨床心理士であり、自身も奥様と共働きで4人の育児経験がある父親。子どもが赤ん坊の時期から高校生ぐらいまで、日常でよくある29の場面での「言いがちなことば」と、親子共に幸せを感じられると著者が考える、「子どもを信じることば」を対比させて紹介している。各項目の小見出し(=言葉)だけをみると、他の育児書などでも目にしたことがあるように見える。しかし、本文を読むと、より深く具体的に著者の考えが理解でき、子どもに注がれる眼差しの温かさに心を打たれる。
 
育児とは、子どもを”賢く”するとか、そういうゴールを目指すのではなく、親にとって「子どもと過ごすこと自体がとても幸せで贅沢なこと」であるのだ、と繰り返し述べているのが印象的。今、子どもと一緒に過ごせる時間を大切にしよう、幸せなものにしよう、との決意を新たにした。同時に、育児において焦る必要はないのだと肩の力を抜くことができた。気持ちが焦る時は、この本の印象的だった言葉を思い起こそう!と自分に言い聞かせた。

 

◎目次
【第1章】 0〜3歳 子どもが世界と出会う時期
【第2章】 3〜5歳 「その子らしさ」が出てくる時期
【第3章】 6〜8歳 学校生活が始まる時期
【第4章】 9〜12歳 思春期が始まる時期
【第5章】 13歳以上 親子の別れが始まる時期
 
 
<手に取った理由>
育児書はこれまでも何冊か読んできたが、息子が小学生になり、学童に行きたがらない、学校に行きたがらない、など新たなフェーズに差し掛かっている。この状況に対して自分の接し方はどうだろう?今後はどうすれば良いだろう?何か参考になれば、との思いで手に取った。
 
 
<印象に残った言葉>
心に響く言葉をたくさん見つけた。なんとなく感じていたことを明確にしてくれた言葉。新たな気づきを与えてくれた言葉。たくさんあるけれど、すべて書き出しておく。
常に心に留めて、忘れずに。
 
 
◎そもそも子どもは元気な存在。その元気を守ってあげるのが親。
 
子どもはもともと元気な存在です。元気であれば、「幸せになるためにどうしたらいいか」を自分で探して動き始めます。 (p.3)
 
子どもの不登校、非行、摂食障害など、表面に現れた子どもの問題は色々であっても、ほとんどの親に共通している特徴があります。それは、家庭での子どもとのコミュニケーションが「操作的な会話(=歯磨きや宿題など動作を指示したり確認する声掛け)」がほとんどであり、「交流的な会話(=思いや考えを伝え合う声掛け)」がほとんどないということです。(中略)操作的な会話を控え、子どもが家でリラックスできるようにする、それを徹底する。それだけで子どもの様子は変わるのです。(p.142-143)
 
 
◎育児はほんの短い間のこと。幸せで贅沢な時間。
 
育児はそれ自体が目的であり、手段ではないということ。子どもと過ごすこと自体が、とても贅沢で幸せなことであること。 (p.4)
 
「子どもをいかに良く成長させるか?」とか「そのために、親はどうしなければいけないか?」など、そういう姿勢ではなくて、「子どもに起こる成長や、子どもが自分で達成してくことを楽しみに待つ」という姿勢を意識できれば、育児の期間のしんどさを減らすだけでなく、喜びを増やせる。(p.30)
 
 
◎良かれと思って言ってしまう言葉に注意
 
「言いがちなことば」は、子どものためを思って言ってしまいがちだけど、実は親が目先の安心を得ようとしていて、子どもの元気を奪う言葉です。(p.4)
 →思い当たるフシあり。言葉を発する前にひと呼吸置こう。
 
褒める、ということに、問題がある場合があります。それは、「褒める」と「アドバイスする」のは似ているからだと思います。褒めるとは「評価する」ことです。「それはいいね」は「それじゃないのはよくないよ」と言うのとある意味で同じです。(後略)
繊細だったり、大人の顔色を伺う傾向のある子ほど、褒められることばかりをやろうとしてしまう傾向があります。
そのような場合の問題点は、本当に自分がしたいことと、親に褒められるからすることの境目が曖昧になることです。(p.80)
 
 →私自身、褒められたい、認められたい、という気持ちが強かったように思う。
  そして、本当は自分は何をしたいのか、わからずにいたし、今もいるように思う。
 
子どもは、わざわざ褒められなくても、自分が達成したことに満足かどうかは、自分で味わっているのです。(p.81)
 
子どもは親のことが好きだから、親を喜ばせたいと思うでしょう。親の思いを果たそうと、子どもは背負い込むかもしれません。子どもの健気さは、大人の想像を超えていることがよくあります。「好きにしたらいいのよ」とか「楽しく生きてくれたらそれでいい」という「願い」も、「要求」となって、子どもに捉えられる可能性があると思います。真面目な子やがんばり屋の子どもほど、どこまでもがんばろうとするでしょう。
「そのままがいい」「そのままで大好きだ」など、そのままの子供を受け入れるような言葉がいいと思います。(p.197-199)
 
 →これは難しい。失われた時間は取り戻せないからこそ、「人生の先輩」として、
  親の失敗や経験をもとにした早めのアドバイスに意味があると思うこともある。
  押しつけや強要ではないように受け取ってもらうためには、どのような言葉がけが
  有効なのだろう?
 
子どもが自分で選んで、自分で楽しんだり苦労したりして、親以外の人や出来事から学んでいくことの大切さ、そのような子どもの経験へのリスペクトをしっかりもちましょう。(中略)子どものためにと「正しい」アドバイスをして嫌われるより、子どもが、親から見れば「正しくない」「未熟な」選択をするのを、勇気を持って見守る。親は、自分の「正しさ」に注意が必要だと思います。正しさを押し付けることが、いつも子どものためになるわけではない、ということに。(p.209-210)
 
 
◎親から見れば理不尽な要求をしている場面について
 
わざと親を困らせようとしてわがままを言っているのではなくて、世界が、現実が自分の思い通りにならないつらさを、一つひとつ学んでいる途中です。(p.52)
 
泣き叫んでいる子どもと向き合って、自分が怒りでいっぱいになっていると、なかなか切り替えられません。(中略)
そんなとき、大人は、がんばれば、気持ちを切り替えられます。
でも、それは子どもにはできないことなのです。
だからこそ、「ああ、この子は思い通りにならない現実を学んでいるんだなぁ」と愛おしみながら向き合うのです。(p.53)
 
 
◎指しゃぶりや爪噛みなど、子どもの「問題行動」について
 
目に見える「子どもの問題」うぃ、すぐに取り去らないといけないやっかいなものと思わないこと。代わりに、この「問題」はこの子が一生懸命あみだした大切な対処法なのかもしれないと思って向き合うこと。
たとえば、だらけているだけ、さぼっているだけに見えたとしても、そのような方法で
「NO」を伝えようとしているのかもしれません。(中略)
「この行動は、この子にとって何か意味があるのかもしれない」と、いつもどこかで思っておいた方がいいと言いたいのです。(p.87)
 
 
◎学校に行き渋りをする子について
 
子どもが「行きたくない」と行っている場合には、エネルギーはそれほど失われていないか、もしくは親に対して「しんどい」と正直な気持ちを話せる関係性があると推測される。ある意味、子どもが親の力を信頼している状態。(後略)
子どもが「行きたいのに、起きられない」と言っている場合は、すでに子どもはかなり長期間がんばっていて心身ともに疲れ切ってしまっているケースもある。(後略)
原因が何であれ、親にできることは、家で安心して過ごさせること。(中略)正直な気持ちを親に話せることや、安心できる場所でリラックスして過ごすことで、子どもは元気を回復します。そうすれば、子どもは自分から動き始めるのです。(p.100-102)
 
★子どもを元気な状態にしておけば、あとは自分で道を探っていける、そう信じること。
 
★「母親は、子どもに去られるためにそこにいなければならない」
        エルナ・フルマン(心理学者)の論文タイトル
 子どもは、自分のタイミングで自分なりのスタイルで、親から独立していく。
 「そこにいる」というのは、子どもの選択を見守り、必要な時はいつでも安全な場所に
 戻れることを保証する態度。
 
<紹介された本で、読んでみたいもの>
『子どもの宇宙』(河合隼雄・著/岩波新書
『魔法のしつけ』(長谷川博一・著/PHP研究所
『トラウマ返し』(小野修・著/黎明書房
『子どもと生きる・あまえ子育てのすすめ』(澤田敬・著/童話館出版)
『小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て』(高橋孝雄・著/マガジンハウス)
 
 
 
 

『出口汪の「頭のいい子」を育てる技術』

『出口汪の「頭のいい子」を育てる技術』
出口汪 (ソフトバンク文庫) 2013/9/18
 
<総評> ★★☆☆☆
全体的には、すでに実践していることが多かったので、あまり印象に残らない本だった。
 
<手に取った理由>
従来の詰め込み教育に疑問を持ち、「自分の頭で考える」ことがとても大切だと痛感する。「論理エンジン」で有名な出口先生の本には何が書かれているか興味を持った。
 
<取り入れたいこと、共感したこと>
・子どもが屁理屈を言うのは、自分の頭で考え始めたと理解して喜ぶべき(笑)
・小学生の時に大事なのは、勉強する習慣をつけさせること
・他人には自分のことはわかってもらえない「他者意識」は大切。
 これにより、コミュニケーション能力を上げようと努力する。
・小学生新聞を親子で読む。
 
 
 

中学受験について考え中〜『頭のいい子には中学受験をさせるな〜「灘」を超える、東大合格メソッド』

『頭のいい子には中学受験をさせるな〜「灘」を超える、東大合格メソッド』
稲荷誠(著) メディアランド 2014/1/1
 
<総評> ★★★★☆
大学受験を有利にするための数学の勉強の仕方、さらにはグローバルな舞台で活躍するための国語と英語の勉強の仕方が述べられている。我が家の日々の教育方法を考える上で、色々と整理がついて参考になった。
メルカリで売却済み。
 
 
<手に取った理由>
息子は地元の公立小学校に通っているが、小1の終わりくらいから「算数の授業が簡単すぎてつまらない」、「時間の無駄だから学校に行きたくない」と言い始めた。とりあえず、本人の興味の赴くままに、算数は無学年制のオンライン通信教育を始めてみたら、楽しそうで生き生きとしている。親としてはホッとする反面、ますます公立の学校で授業を受けさせる意義がわからなくなってきて複雑な気持ちになった。この状況を知っている親戚からは、有名私立中学の受験を勧められたが、それもなんだかピンとこない。何より、中学受験のために膨大な量の宿題をこなす、ということを私たち両親が受け入れ難かった。いずれ中高生になったら、部活などもあって忙しくなる。せめて小学生の間は、自分の好きなことや遊びに没頭する時間を持たせたい。本当に中学受験以外に方法はないのか?という気持ちで手に取った本。
 
 
<新しく得た情報、知識、考え方>
タイトルにある「中学受験をさせるな」という文言は、要は、大学受験を有利にするには数学を先取り学習させるべし。特に一般的な中高一貫校ではなく、「灘型」(=中1の1年間で中学数学を全て終え、中2から高校数学に入り、高校時代は演習が中心)が良いが、中学受験のための通塾や宿題にかける膨大な時間がもったいない。著者の主宰している稲荷塾方式を家庭で実践すればよい、ということ。
 
ただし、中2以前から高校数学に入ることになれば、そもそもそうすることで何がしたいのか、というビジョンを明確にする必要がある。 ←これ、とても重要!!
 
また、地元公立中学に進んで算数は先取りする場合、さらに授業が退屈で仕方なくなるだろう。どこか居場所を探す必要があるだろう、というのが課題。
 
 
◎根源的な力を育てる国語教育
 
参考図書として挙げているのは
『祖国とは国語』藤原正彦新潮文庫
『伝説の灘高教師が教える 一生役立つ学ぶ力』橋本武(日本実業出版社
 
 
<取り入れたいこと、共感したこと>
稲荷塾方式の基本型をできる範囲で真似てみたい。すなわち、小学生の間に中学数学を終え、中1から高校数学に入る。ただし、小学生は遊ぶことが仕事なので、目安とする程度。小3または小4から週1回1時間の学習を始めれば、可能とのこと。
 
◎小学算数の進め方
コツとしては、
(1) できるだけ薄い問題集を準備する。
(2) 週1回1時間程度でよい。
(3) ある程度理解したら次に進むこと。
(4) 意味を理解しようとする姿勢を教える(例として、円周の長さは直径の3倍より大きく、4倍より小さいことを確認する。確認方法としては、円に内接する正六角形を描き、次に円に概説する正方形を描く。あるいは、分数を分数で割る)
 
◎中学数学の学び方:親も一緒に格闘する
(1) 薄い問題集を各学年用として2種類ずつ選び、一方で1年分の学習をし、
 それが終われば他方で復習をする。
(2) 上のテキスト3年分が終わったら、単元別に分かれている入試問題週で
 全体を学習し直す。
(3) 模擬テスト計おしきになっている入試用問題集で演習する。
 
 
◎コミュニケーションツールとしての英語教育方法
大学で英語で存分にディスカッションできる力をつけたい。受験英語とは大きく異なる。実践的な英語力をつけるためには、1日2〜3時間を英語学習に使いたい。
 
ヒアリングとリーディングを深めるには多くのボキャブラリーが必要。スピーキングは少ない単語でも使いこなすことが重要。
 
多読:英語の基礎と感覚を身に付ける
 Penguin Readers や Oxford University Press などのレベル別に出ている小説から
 選び、週に1冊のペースで読む。基準は、1ページに知らない単語が4つ未満の本。
 
英字新聞:今の英語を学ぶ、ボキャブラリーを増やす
 The Japan Times ST など
 
生の英語に触れる
EEvideo: ジャンルが豊富、無料コンテンツも充実していて字幕もついている
レアジョブ:フィリピンの英語講師とネット接続して会話力を鍛える
 
 

人の豊かさは教養に支えられていると思うから〜『子どもの教養の育て方』

『子どもの教養の育て方』
佐藤優、井戸まさえ 東洋経済新報社 2012/12/7
 
<総評> ★★★☆☆
これからの日本を変えるために「未来のエリート」を作り出す必要がある、そのために若い人に本物の教養を身に付けてもらう必要がある、という趣旨で書かれた本。子供向け良書の紹介や受験の考え方など、具体的で参考になる話もあったが、すでに実践していたり知っている事柄も多かった。
メルカリで売却済み。
 
 
<手に取った理由>
佐藤優の考える「子どもの教養の育て方」に興味があったから。
 
<新しく得た情報・知識>
 ・水木しげる『今昔物語』上下巻、中公文庫
 ・さいとうたかを太平記』全3巻、中公文庫
小学校高学年〜中学生には名作をすすめる。『二十四の瞳』、『次郎物語』など。
ただし、8割くらいは同時代の作品を読む。
ほかに、中学生へのお勧めとして『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(加藤陽子朝日出版社)、『人間の叡智』(佐藤優/文春新書)
 
論理力をつけるには、『論理エンジン』小学生版1年〜6年(出口汪/水王舎)でトレーニングする。
 
数学のおさらいに良い教科書としては
『新体系 高校数学の教科書』上下巻(吉沢光雄/講談社ブルーバックス
『新体系 中学数学の教科書』上下巻(吉沢光雄/講談社ブルーバックス
『いかにして問題をとくか・実践活用編』(吉沢光雄/丸善出版
 
『男の子の躾け方』(クラウス・シュペネマン/光文社知恵の森文庫):ヨーロッパの中産階級以上の教育方法が参考になる
 
子どもが考えていることを知るには、ユング心理学が参考になる。
(※フロイト精神分析薬物療法の方向にいく。)
『魂にメスはいらない』(河合隼雄谷川俊太郎講談社プラスアルファ文庫)
ユング心理学の世界』(樋口和彦/創元社
 
 
<取り入れたいこと、共感したこと>
ゲームを与えるとしたら、小学高学年以降。読書などほかの楽しみができて、ゲームは友達との付き合いでやる、という感じでするイメージ。ゲームは将来の依存症の入り口であることを意識しておくこと。ギャンブルは上限を設けること。
 
 

子供の好きな算数パズル(強育パズル 九九トレ)

地元の公立小学校に通っている息子。算数の授業は物足りない様子。
そこで、自宅でも算数のお勉強を進めているけれど、楽しみながらできることはないかと手に取ったのがパズル系。見事にハマってくれた。初級を2、3ページやったら、早速「中級も買って欲しい!」とおねだりをされた。そして1週間。毎日5ページほど継続中。
 
かけざん九九は一通り覚えているけれど、数字の羅列が呪文ではなく、実体ある数として体感できる。そんな効用のある『強育パズル 九九トレ』は、とてもオススメ。
最寄書店では店頭になかったので、Amazonかメルカリで入手した。