教育雑記帳

2013年早生まれ男子のママ。英語教育、理数教育、親の観点から読むビジネス書についてゆるく書いています。

ようやく小学校が通常モードに!コロナ休校で考えたこと

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 息子は小学2年生。首都圏にあるこちらの小学校は、ようやく、ようやく、今週から通常モードでの学校が再開しましたー!!やっとーー!でも、学校再開で思わぬ事態に。息子が「授業がつまらなさすぎて時間の無駄」と言い、登校渋りの気配を見せ始めたのです。。。

 

 思い返せば、1年生の修了間際、2020年2月27日の夕方、急遽安倍首相が全国の小中高校と特別支援学校に対して週明け3月2日から春休みまでの一斉休校を要請したことから始まった、長い長い休校期間。途中、1年生の修了式と2年生の始業式には登校したものの、3月〜5月のほぼ3ヶ月間が休校になった前代未聞の事態。うちの1000人超のマンモス校は、6月いっぱいは三密を避けるための分散登校が続いていました。低学年は隔日登校の正午過ぎ下校。給食こそ、6月第二週から始まったものの、仕事を持つ親にとっては、なかなかハードなスケジュールでした。

 休校期間中は、家庭学習を進めるように、と学校から課題を渡されました。分量だけを見ると、おそらく通常の授業+宿題分よりも少なかったのだろうけれど、低学年の子どもの場合、親がつきっきりで教える必要もあり、なかなか苦労したものです(親が教えるには難しい高学年以降や中高生も、また大変だったろうと推察されます)。

 計算ドリルや漢字ドリルであれば、ある程度本人に任せて、親は機械的に数字の答え合わせや、書き順チェックをすれば済みます。しかし、たとえば、国語の課題を読み込み、意見や感想を書く問題については、なぜそのように考えたのか、子どもと話し合いながら思考経路を辿っていかなければなりません。それが、意外と難しい!やっぱり、教師ってすごいな〜と感心してみたり。家庭で教えろって言われても、家庭環境や学年などによっては対応できないよね〜、と率直に思いました。

 その一方で、算数好きの息子は学校の授業では物足りず、本人の気持ちの赴くままに無学年制のオンライン算数講座を1年生の3学期(今年1月)から受講していました。それで、休校期間中は自分の好きなタイミングで好きな勉強ができることを大変喜んでいました。

 

 我が家では、もともと、「お勉強」と意識することなく、子ども本人の好奇心や興味を観察しながら、自然に学びにつながる導きをしたいな、と考えていました。なので、算数についても、「親が子どもに先取り学習をさせる」のではなく、本人からの要望に応える形で、結果的に先取り学習を進めてしまっている、という状況です。その結果が、学校再開してからの「授業がつまらなすぎて時間の無駄」発言。。。かといって、無理に「学びたい」という子どもの気持ちを押さえ込みたくない。

 今回のコロナ休校をきっかけに、学年度の9月開始是非について、文科省などで議論されていましたが、公立学校での習熟度別クラス分けについても、もっと広く議論し実施されないものか、と気持ちがモヤモヤします。習熟度別クラス分けが、一部の学校で導入されていることや、その成果についての議論があること、そもそも学力で差異化することへの反発なども、見聞きして知ってはいます。しかし、成長著しく貴重な学童期だからこそ、本人の純粋な好奇心や学びたい欲望にブレーキをかけることなく、先に進ませてあげることが大変重要だと思います。そして、その一つの解決策は、やはり学校での習熟度別クラス分けだと考えるのです。