教育雑記帳

2013年早生まれ男子のママ。英語教育、理数教育、親の観点から読むビジネス書についてゆるく書いています。

【英語学習】小2・モチベーション維持と目的設定

先の記事では、小2の4月から改めて英語を始めた息子の学習状況(うまくいっている方法)を書いた。

 

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息子は英語学習を継続する習慣がついた。

それでも、「英語めんどくさい。なぜ英語やるの?」と思うことが時々あるらしい。

先日も、いつものようにフォニックスのテキストを見た後に電気を消し、「おやすみなさい」と言うと、私の手を握ってきて「本当はね、英語を覚えるのって面倒臭い。覚えることがたくさんあって、嫌だなって思うことがあるよ。」と言われた。

そこで、「そうなんだね、嫌だなって思うことあるんだね」と答え、さらに息子の言葉を待つ。そうすると、息子が胸にため込んだ想いを色々と吐き出してくれる。その中に、なぜ嫌だって思うのか、キーワードが潜んでいたりする。

子どもに「英語が嫌だ」と言われても、親の思い込みですぐに反応する(=「将来、役に立つよ」などと諭したり「Chants やStory は楽しいんじゃない?」と押し付ける)のではなく、「嫌だ」の奥の想いや考えを表に出してもらうことが大切だと思う。

 

今の息子の言葉を整理すると、英語学習そのものが嫌と言うよりも、「早く英語を話せるようになりたい、だけど早くもそうなれず、もどかしい」ということらしい。英語に限らずだが、息子はかなりのせっかち。だから、数ヶ月経っても、自分で進展を感じられないことに苛立ちを感じるらしい。

 

そこで、去年の今頃は英語を読めなかったこと、すでに終わらせたテキストや単語を眺めて、「こんなにやったんだ!」ということを一緒に確認する。また、赤ちゃんは生まれてから、朝から晩まで毎日、浴びるように日本語を聴き続けて、少しずつ話すようになるのは2歳過ぎてからってことを話す。「それと比べたら、夜にちょこっとテキストを見るだけで、こんなに英語ができるって、早い!」と一緒に喜ぶ。そうすると、一応、なんとなく納得してくれるみたい。翌日以降はいつものように、自分で英語音声のかけ流しをしたりする。

 

ところで、息子が英語学習を嫌がるのが「英語なんて使わないのに、なんでやるの?」ではないのが、ちょっと面白い。「英語は当然やるもの」という前提で、嫌になる理由が「早くも喋れるようにならないから」というのは、親ながら感心してしまった。乳幼児期から自然に英語が溶け込んだ生活を送ったわけではない7歳児が、なぜ「英語は当然やるもの」と考えるのか、考えてみた。たぶん、それは、本人が英語学習の目的を決めているからだと思う。

 

過去に英語CDをなんとなく流していた頃や、英語教室に通っていた時には、親に言われるがままに、漫然と英語に接していた(幼いので当たり前 笑)。だからこそ、自分の頭で考えて意思表明するようになると、やりたくない、と断固拒否したりもした。

しかし、家庭での英語学習を始めると決めた今年春、親子で話して、英語を学ぶ目的を決めた。それは、

  • サンタさんに英語でお手紙を書けるようになりたい
  • Youtube のロボット動画を英語で見られるようになりたい
  • 外国人に空手を教えられるようになりたい(本人は空手を習っている)
  • 外国人とテニスをやりたい(本人はテニスを習っており、錦織やナダルフェデラーが好き)

だから、「面倒だな、なんで英語やるんだっけ?」 となっても、親子で会話しているうちに、本人が上記の目的に立ち戻るし、言葉に出して言ってくれる。「今年のクリスマスにはサンタさんに自分でお手紙を書きたいから、やる!」となって寝てくれる。(サンタさんネタが通じるのは今年くらいまでかな〜 笑)

 

上記の英語学習の目的は、7歳児のものだし、まだ素直な年代だから、目的に向かって英語学習を継続できるのかもしれない。でも、これこそが、低学年で英語学習を始める、乳幼児期にはないメリットのひとつかもしれないと思っている。つまり、親子で話し合いながらも、自分の意思で英語学習の目的を決め、嫌になったら立ち戻る原点を作られる精神年齢

同時に、ほかの習い事などにも絡めて、英語をこう使いたい!と意識させるといいかもしれない。やっぱり、英語は所詮、コミュニケーションツール。「将来に役立つから」とか、ましてや「小学校でも教科になるから」というのが理由だと、あまりにも漠然としていて近視眼的で勿体ない、と思う。

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