教育雑記帳

2013年早生まれ男子のママ。英語教育、理数教育、親の観点から読むビジネス書についてゆるく書いています。

人の豊かさは教養に支えられていると思うから〜『子どもの教養の育て方』

『子どもの教養の育て方』
佐藤優、井戸まさえ 東洋経済新報社 2012/12/7
 
<総評> ★★★☆☆
これからの日本を変えるために「未来のエリート」を作り出す必要がある、そのために若い人に本物の教養を身に付けてもらう必要がある、という趣旨で書かれた本。子供向け良書の紹介や受験の考え方など、具体的で参考になる話もあったが、すでに実践していたり知っている事柄も多かった。
メルカリで売却済み。
 
 
<手に取った理由>
佐藤優の考える「子どもの教養の育て方」に興味があったから。
 
<新しく得た情報・知識>
 ・水木しげる『今昔物語』上下巻、中公文庫
 ・さいとうたかを太平記』全3巻、中公文庫
小学校高学年〜中学生には名作をすすめる。『二十四の瞳』、『次郎物語』など。
ただし、8割くらいは同時代の作品を読む。
ほかに、中学生へのお勧めとして『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(加藤陽子朝日出版社)、『人間の叡智』(佐藤優/文春新書)
 
論理力をつけるには、『論理エンジン』小学生版1年〜6年(出口汪/水王舎)でトレーニングする。
 
数学のおさらいに良い教科書としては
『新体系 高校数学の教科書』上下巻(吉沢光雄/講談社ブルーバックス
『新体系 中学数学の教科書』上下巻(吉沢光雄/講談社ブルーバックス
『いかにして問題をとくか・実践活用編』(吉沢光雄/丸善出版
 
『男の子の躾け方』(クラウス・シュペネマン/光文社知恵の森文庫):ヨーロッパの中産階級以上の教育方法が参考になる
 
子どもが考えていることを知るには、ユング心理学が参考になる。
(※フロイト精神分析薬物療法の方向にいく。)
『魂にメスはいらない』(河合隼雄谷川俊太郎講談社プラスアルファ文庫)
ユング心理学の世界』(樋口和彦/創元社
 
 
<取り入れたいこと、共感したこと>
ゲームを与えるとしたら、小学高学年以降。読書などほかの楽しみができて、ゲームは友達との付き合いでやる、という感じでするイメージ。ゲームは将来の依存症の入り口であることを意識しておくこと。ギャンブルは上限を設けること。