以前、息子のフォニックス学習についてブログで書いた。
コロナ休校中に家庭での英語学習に本腰を入れると決めてやってきた。
いわゆる「お勉強」は嫌いだが、楽しいことには反応する、子供らしい息子に合う教材を探して、あれこれやってみた。
フォニックス以外にも、絵本を読んでみたり、動画を見せてみたり、Picture Dictionary を読んでみたり。
その結果の、現時点の息子に一番しっくりきている方法を、記録。
お子さんが低学年から英語を始めるご家庭にも、参考になるかも?
息子・小2(7歳)の英語歴と性格
英語学習の進め方や教材選びは、子どもの個性や始めるタイミング、親の考え方によっても変わってくると思うので、参考までに。
英語歴
0歳〜3歳:自宅でゆるく英語CD(歌・昔話など)をかけ流し。日本語能力の向上とともに、断固拒絶されて断念。「世の中には日本語以外にも言語があるんだな」くらいの意識づけしかできなかったと思う。
3歳〜5歳:保育園で月3回、英語ネイティブの先生による英語クラス(3年間)、年中〜卒園までの週1回、大手英語教室に通学(1年間)
自宅で英語CDや動画を視聴するのを嫌がるようになり、英語教室に通わせてみたが、進展のなさ(同じところをグルグル回っている感じ)にモヤモヤしていた。本人も、あまり楽しそうに通っていないこともあり、教室を辞めて、英語から完全に離れてしまった。そして、1年間の英語空白期間を経て、それまでに覚えた歌や単語は、大部分を忘れていた。ABCの歌はMから先は一人で歌えず、大文字は覚えているが小文字はあやふや、という状況。典型的な、英語教室に丸投げをして自宅でフォローしない親だったと反省。
ただし、英語教室に通ったこと自体はよかった、と考えている。外国人にも臆せずに話しかけるし、英語はやったことある!という自信の根拠となっている模様。
性格
明るいが、騒がしいタイプではない。保育園時代から現在まで、毎年、担任の先生に「クラスのムードメーカー」と言われる。基本的に素直だが、「お勉強」は嫌い。学校の宿題も、早めに済ませられる「おりこうさん」ではない。7歳にして、合理的思考の持ち主と思わされることが多く、「ムダな努力(と本人が考えること)」を嫌がる。その一方で、納得して自分で決めたことは、きちんとやるタイプ。いっっっつも面白いことや変なことを探したり考えたり言ったりしている。言葉遊び(ダジャレ、いじわるクイズ、韻を踏んだ詩など)が大好き。
「フォニックス動画とアプリ」の先
以前のブログで紹介したフォニックスの動画とアプリ、実はそこから次の段階に進めるのに苦労した。
動画そのものは面白く見るのだが、受け身で見て終わり。AからZまでの音は発音できるようになったし、ルールにしたがって機械的に単語を読む、ということはできるのだが、そこから先、単語とその意味を頭の中で結びつける作業(能動的に単語を覚えるということ)をしない。意欲がないのだ。そこまでやらせようとすると、一番やってはいけない「親による英語学習の押し付け」になりかねない事態になっていた。
同じ動画を繰り返し見せると、自然と動画の中のストーリーや絵(意味)と音(単語)を結びつけて覚えられるかな?と思ったのだが、繰り返し再生すると、「もう飽きた!」と言って断固拒否するようになった。
現時点で軌道に乗っている学習法
まず最初に、進め方と教材に求めるものを明確化した。
色々な学習方法を検討し、我が家の場合は、単語や日常会話を覚えることから始めるのではなく、引き続き、まずはフォニックスの徹底に注力することにした。次の段階としては、単語や例文などを大量暗記して自分の中に英語ストックを作り、その組み合わせを自由自在にできるようになれば、最終的に英語を操られるようになるだろう、と考えている。とはいえ、現段階の息子には、単純な単語や例文の暗記は興味をもていないようなので、いかにそのハードルを下げて自分から覚えてしまうように仕向けるか、が課題と考えている。
「お勉強臭」を嫌がるので、最初のステップでは、動画やアプリで手軽にフォニックスを始めた、というのが前回のブログ記事。しばらくすると、街中で見かけた英語の看板をフォニックスのルール通りに読み(LaLaPort、IKEA、GAP など)、「読めたね!すごいね!」と褒めると「英語読める!」と本人の自信にもなったみたい。
この時点では、単語の意味は置いといて(息子が単語の意味を聞くときだけ日本語で答えて、積極的に単語を覚えさせようとはしなかった)、ひたすら「読める!」という喜びを大切にした。この自信が薄れないうちに、というタイミングでテキストを使うことにした。
テキストを選ぶにあたってのポイント:
- 絵や文字が大きめ
- 全体的にカラフルで楽しそうなもの
- 日本語表記がないもの
- 韻を踏んで単語を覚えられるようなもの( jam / dam / ram / yam など)
- できれば、例文がおもしろいもの
フォニックスのテキストは、ピクチャーディクショナリーほどバリエーションに富んでいるわけではなく、上記すべての条件が当てはまるものは、意外と少ない。
結局、我が家では『Sounds Great』(全5巻、Compass Publishing社刊)を選んだ。
韻を踏むシンプルなWords とそれらを使ったChants、ユーモアのある4コマ漫画のStory、いうのが息子に合っている様子。
特に、リズム感があって覚えやすく、しかも面白おかしいChants と Story は好きみたいで、お風呂後の着替えや歯磨き時に自分で音声をかけ流し、リピートして暗記してしまう。そして、寝る前に暗記した文章を親に聞かせてから、自ら『Sounds Great』のテキストを開き、前日の続きをやって(2-3ページを5分以内)寝る、というパターンが確立した。布団に入る時間が遅くなり、早く寝るように促しても「英語やろう」と自分から言うようになったので、習慣化成功、と見ている。
過去にやったUnits やWordsは、2日後、あるいは1週間後などランダムに「覚えているかな?」と見直しする程度で、テストはしないが、意外と本人のやる気も続き、気がつくと結構な量の単語と文章を覚えていた。
CDはハイブリッド形式となっており、CD(音声再生)としてもDVD(動画再生)としても使える。ただし、我が家のPCのDVDプレーヤーでは、ハイブリッド形式の再生がうまくできず、動画は見ていない。
たまに、「韻を踏む限られた単語だけを集めたChants は、意味が支離滅裂になるからよくない」という意見も耳にする。が、うちの息子にはその「支離滅裂であること」こそが面白いポイントらしい。この辺は、子ども本人の感性によるかも。
テキストに対応したワークブックもあるが、我が家では、本人が鉛筆を持ちたがらないのもあり、読むことを優先と割り切って着手していない。
また、テキストに対応したアプリがある(2020/9/1現在、iOS版のみ)。
第1巻のUnit 1 の対応分だけは無料で使えるので、雰囲気を見るのにはよいかも。気に入れば全5巻分を1000円で購入できる(1巻ずつバラだと各490円)。
うちは、どこでも気軽にスマホで視聴できるように全5巻分をダウンロード購入した。そのおかげで、先述のように、息子はお風呂後などの隙間時間に自分で親のスマホアプリを立ち上げ、音声をかけ流しをするようになった。ただし、開発元が韓国なので、アプリのメッセージは韓国語で表示されることに注意が必要。
『Sounds Great』出版元による教材の紹介動画があるが、説明は英語のみ。
ちなみに、韻を踏む単語を意識した作りのフォニックス・テキストの中でも、我が家は日本語表記のないテキストにこだわったので 『Sounds Great』シリーズを使っているが、日本で出版されたものだと『はじめてのフォニックス』シリーズがある。
まずは、現時点での息子の学習状況。